商圏ターゲティングと音声広告の可能性

アイスタイルでは、@cosme STOREの認知向上と来店促進を目的に、店舗周辺の顧客への効果的なアプローチを模索しています。
これまで、商業施設内でのプロモーションは実施できていましたが、商業施設外にいる顧客層に対して@cosme STOREの認知を形成し来店を促していくというアプローチをなかなか出来ていないことに課題を感じていました。

その課題に対して、radikoの音声広告（以降 radiko audio Ad）では位置情報を活用して商圏ユーザーに絞ったコミュニケーションが可能ということを知り、課題解決のための新しい手法として今回の施策に採用しました。

普段からradikoを利用し、音声広告は動画広告と比べてネガティブな印象を持ちにくいと感じています。また、完全聴取率が100％に近いと伺い、商圏ユーザーに確実に情報を届けられる点も決め手となりました。

位置情報を活用した音声広告配信

今回の施策では、@cosme STOREの最寄り駅周辺にいるユーザーに向けて、近くの@cosme STOREを認知させ来店に繋げていくことを目的としました。

音声広告のクリエイティブを制作する際には、「@cosmeが一緒にコスメを探す存在であること」や、「プチプラからラグジュアリーまでの幅広い品揃え」をしっかり伝えながら、自然に来店を促せるように工夫しました。

また、配信に際しては、
１．過去に対象駅付近にいたことのあるユーザー
２．リアルタイムで“今”対象駅付近にいるユーザー
この2種類のターゲティングを実施しました。

@cosme STOREは全国に約30店舗を展開しているものの、すべての地域にあるわけではないため、来店する可能性の高いユーザーに絞って配信できる点が採択の決め手となりました。

@cosme自体の認知度は高い一方で、@cosme STOREの認知やどこにあるのかといった情報の理解はまだ低いという課題がありました。そこで、@cosme STOREの商圏ユーザーに対して、@cosme STOREの情報を発信することで、認知や来店を促していくことを目指しました。

施策の成果と今後の展望

今回の施策では、認知向上と送客の両面でポジティブな成果が得られました。

来店率については、両ターゲティングともに大きなリフトが見られ、特にリアルタイムターゲティングにおいては、認知や利用意向が大きく向上しました。

商圏外のユーザーに配信しても、実際に店舗があるエリアまで訪れるハードルが高いため、商圏内に絞ったアプローチを効率的に行えることの価値を実感しました。

今後の展望としては、radikoの音声広告が持つ「ながら聞き」という特徴をより活かし、生活の中で自然に情報が届く広告体験を実現していきたいと考えています。また、ユーザーごとの次の行動をより具体的に促すために、店舗ごとのクリエイティブ調整や配信スケジュールの最適化など、さらに細やかなアプローチができることを期待しています。

radikoの月間ユーザー数は850万人ですが、さらに多くの方にラジオやradikoの魅力を知っていただき、ユーザー数が増加していくことにも期待しています。
音声広告を活用したマーケティングの可能性はますます広がっていくでしょう。

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